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Junior College

短期大学部

羽溪 了

羽溪 了
教員氏名
羽溪 了(はたに さとる) 教授
所属学科
こども教育学科

担当授業について教えてください

【担当科目】保育内容Ⅰ(表現)・基礎技能Ⅰ・Ⅱ(図画工作)
カテゴリー的には、小学校の「図画工作」、中学・高校の「美術」という教科に当たりますが、保育においては、行為や使う素材・道具・画材が同じであっても、「教科」とは異なり、全てこどもの「遊び」の中から自然に展開される活動に重点をおきます。そういう意味で、本講義では、その「遊び」の環境を整え、保障し援助する視点や知識を実践的に学びます。又、それらを実際に運用・展開するに必要な素材・道具・画材の特徴を経験的に学びます。
美術、アートの体験や学びで最も大切とされることは、想像・創造の体験を通して培われる、こころの育ちであり、こころの解放=安定です。しかし、出来栄えや結果(所謂上手・下手)に心を奪われ、本来の目的を忘れた教育の悪循環の最も犠牲になりやすいのも、乳・幼年期のこども達です。こうした負の連鎖を断ち切れる、保育者の養成を目指して講義を行っています。

これからを勉強するためにしておいてほしい事は何ですか

こどもの表現に関わる者に一番必要な力は、絵を上手く描く力でもセンスでもありません。
こどもの関わった表現活動の過程をしっかり観察し、こどもの思いを聞き取り、そして出来上がった作品(結果)にしか目が行かない保護者へ、こどもの経過が如何に素晴らしい活動であったかを、そのこどもの思いを如何に伝えることが出来るか否かが、保育者の質として問われます。そういう意味でも、周りを観察する力、それを記録する力、そして、保護者へ的確に伝える力が最も大切です。そういう意味から、やはり、様々なことをしっかり見て、それを言語に残す、そしてそれを言葉で伝えるという力を如何にして養うか?まずは、国語力です。国語力(読む・聞く・話す=伝える)を鍛えてることです。

将来のために今できる事はありますか

(1)いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
(2)感じたことや考えたことを様々な方法で表現しようとする。
(3)生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ。
これは乳幼児の育ちをサポートするために定められる保育内容の「表現」で示された「ねらい」ですが、こどもに関わる私たち自身が、日頃から大切にすることでもあります。誤解をしないでください。決して、絵が所謂「上手く描けるようになる」という意味でありません。そうした生活を楽しめるようにアンテナを少し意識して張ってみてください。そうした積み上げが、こどもの表現を上手い下手というくだらない物差しで見るのではなく、もっと豊かな心と眼差しで、接していけるようになります。

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