学部長メッセージ

龍谷大学で2番目に古い、いま成熟期を迎えている学部の魅力

短期大学部は、本学文学部(新制大学として1949年設置)に次いで2番目に設置された歴史ある学部です(1950年設置)。誕生から65年以上の年月が過ぎ、人の一生でいえば、成熟期を迎えている学部です。その意義や魅力を私なりにご紹介します。
現在、社会福祉学科(定員85名)とこども教育学科(定員135名)がありますが、学部全体を貫くテーマは人間のlife(いのち・くらし・人生)とwell-being(よりよき生存・健幸)の実現です。乳幼児から高齢者までの幅広い年齢、また障がいの有無、国籍や生活習慣・文化の違いを考慮しながら、多様な人間のwell-beingの実現を探究しています。具体的には、社会福祉や保育・幼児教育分野における対人援助の知識や技術、態度を理論的かつ実践的に学びます。

実習をとおして、人が人を援助する難しさと奥深さに出会いたい

2年間の学びのなかで、とくに重視しているのは実習教育です。みなさんが教室を出て、様々な実習施設・実習園という場に身をおいて、文字どおり体あたりの学修を行います。卒業や資格・免許状取得のためと割り切って考える人もいるようですが、私が提案したいのは以下のことです。
まず、人が人を援助する難しさと奥深さを体感し、痛感することです。成功体験以上に、失敗体験や無力感に押しつぶされそうになりながら、じっくり考えてほしいと切に願います。私たち一人ひとりの顔や身長、性格、育った家庭環境などが違うように、必要とされる援助や支援もまたonly oneを創造していく必要があるため、マニュアルは万全ではなく、その産みの苦しみや難しさを思い知ってほしいと思います。このことは、人が人を援助する奥深さを学ぶ入口になると思います。「失敗は成功のもと」と言われるところです。

短期大学部での学びの旅は一生続く=「後に尾を引く」学びのすすめ

次に、学んだことがいずれ自分の人生にはねかえってくるという意味で、短期大学部での学びの旅は一生続くということです。つまり、学生として学んだことが、数年後には子どもをもつ親としての学びに変わります。「子を持って知る親の恩」と言いますね。そして、いつか老親を支える娘や息子としての学び、さらに孫を育てる祖父母としての学びに変化しながら続いていきます。初めは他人事として学んだことが、いつのまにか自分事になっていきます。短期大学部を卒業後、みなさんが人生の時間や経験を重ねるとともに、次第に深まりや奥行きが出てくる学びの不思議さ、まさに「後に尾を引く」学びとなるでしょう。
そういう私自身もまだまだ学びの旅の途中です。教員である前に一人の生活者として、夫として、父親として、そして老親を見守る息子として、日々、社会福祉や保育・幼児教育の学びを深めている真最中です。
学生諸君を中心に、私以上に人生経験豊富な教員・職員、そして様々な実習施設・園の方々とともに、お互い切磋琢磨して学びを深めていく、それが私たち「りゅうたん」の学びです。みなさんのご入学を心からお待ちしています。

短期大学部長・教授 中根 真

中根 真 教授

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