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Junior College

短期大学部

田岡 由美子

田岡 由美子
教員氏名
田岡 由美子(たおか ゆみこ) 教授
所属学科
こども教育学科

研究内容について教えてください

1840年、世界で最初に幼稚園(Kindergarten)を創ったドイツの教育学者フリードリッヒ・フレーベルについて、その教育思想や方法を研究しています。フレーベルが生きた時代には、幼な子の教育に関心を寄せたり、ましてや遊びの重要性を理解する人などほとんどいませんでした。では、フレーベルはどのような思いをもって乳幼児の集団保育施設を創ったのでしょうか、なぜ、乳幼児にとって遊びが重要だと考えたのでしょうか、この問いを出発点にして、当時の社会情勢を顧みながら、子どもと大人が育つことや遊びの意味を哲学的・歴史的・人間学的に考察しています。最近では、フレーベルの考えを現代に活かす保育者養成のあり方について、海外の研究者と交流しながら研究を進めています。

これから勉強するためにしておいてほしい事は何ですか

まずは、毎日の授業に真面目に取り組んでほしいです。幼な子が相手だから勉強は適当でいいなんてことはありません。物言わぬ子どもだからこそ、保育者は子どもをしっかりと観察し、幼な子の気持ちを汲み取り、応答し、保護者など他者にそれを伝える豊かな表現力をもっていなければなりません。次に、部活動や学外での自分が興味を持つ活動、ボランティア、さらには自身の生活(食事・睡眠・掃除・洗濯など)を充実させてほしいです。様々な人や物と関わる中で、たとえ異なる考え方を持つ他者であっても受け入れ、歩み寄っていこうとする柔軟性や、失敗しても再びやってみようとする粘り強さを身につけることができるからです。

将来のために今できる事はありますか

一つのことに一生懸命取り組む、一心不乱に好きなことに打ち込む体験をしてほしいです。たとえば、1か月に1冊、市の図書館から絵本や小説を借りて読む、近所を散策して木々や花、虫を観察する、部活のスポーツや音楽、絵画、ダンスに熱中する等々。あるいは思わず歓声を上げるほど友達と協力して何かを成し遂げる体験も大切です。子どもの遊びの世界を理解するためには、時や場所を忘れてのめり込んだという体験を持っていることが重要です。そのような人こそが、子どもの遊びの面白さや不思議さに共感することができます。

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