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Junior College

短期大学部

福田 豊子

福田 豊子
教員氏名
福田 豊子(ふくだ とよこ) 講師
所属学科
こども教育学科

研究内容・担当授業について教えてください

研究内容は、「生きる力」の育成です。教育現場で求められるようになったこの資質・能力がどういうものなのか、またそれを保育や幼児教育の実践の中で培うにはどうすればよいのか、日々考えています。担当授業は保育内容領域「環境」の指導法などです。保育内容には「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という5つの領域があります。これら5領域が学校教育の教科に繋がっていくのですが、小学校1、2年生で学ぶ「生活」という教科が幼児教育と学校教育の重要な橋渡しをしています。幼児教育においては、「生活」科の前段階のような実践をしていく必要があります。保育内容領域「環境」のねらいは、「身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心をもつ」ことです。

これから勉強するためにしておいてほしい事は何ですか

バーチャルな体験ではなく、リアルな体験を積み重ねておいてほしいと思います。環境問題の古典である『沈黙の春』を記したレイチェル・カーソンは、生物学者でした。彼女は最後の著書『センス・オブ・ワンダー』の中で、子どもの発達にとって重要なことは、生命や自然の神秘(不思議)や美しさに驚く感性を磨くことだと提唱し、「知ることは感じることの半分も重要ではない」という言葉を残しました。それは五感をバランスよく刺激することによって身につけることができます。そのためには、目・耳・鼻・舌・肌を使ってリアルな体験を繰り返さなければなりません。スマホやPCなど無機的なものでは代用できない生活体験や自然体験が必要です。子どもはもちろん私たち大人にとっても、それは必要不可欠です。

将来のために今できる事はありますか

食生活や睡眠など生活習慣を整える事です。それによって等身大(ライフサイズド)の生活を実体験することができます。2年前から始まった新型コロナウィルス感染症拡大の中、ウィズコロナ・ポストコロナの新しい生活様式を検討せざるを得ない状況になりました。大量生産・大量消費・大量廃棄が当たり前だった私たちの生活は、今、見直しが求められています。気候変動やSDGsに対する意識の覚醒はもちろん、政治的にも世界の秩序が激変する不安な時代をどう生き抜いてゆけばよいのか、私たちは皆、未来への指針を模索しているのです。そのような中でも、私たちは日々食べることを抜きにして生きてゆくことはできません。これまで、食べるだけの食生活しか送ってこなかった人にとっても、食生活を豊かに改善することはできます。その第一歩は、自分で料理を作ることです。難しい料理でなくてもかまいません。トライしてみましょう!さらに、ベランダや庭でプランターを育ててみることも一案です。プチトマトや豆苗など、命の営みを目の当たりにすることができますよ。

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