卒業生インタビュー 畑下 ひかるさん
常に自分で疑問を見つけ出しながら、生活相談員の仕事に取り組む。

畑下 ひかるさん

社会福祉学科 卒業
社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会 勤務
和歌山県立新宮高校 出身

「社会福祉協議会で働きたい」という思いを叶えるため短期大学部社会福祉学科に入学。卒業後2年で社会福祉士国家資格を取得。現在は大阪市の城東区社会福祉協議会に勤務中。

支え合う地域社会づくりを目指して。

「高校の進路選択の時点から、社会福祉協議会等で地域の社会福祉に携わりたい…という思いがありました。子どもの頃のことを思い出すと、両親、祖父母はもちろん、近所の人々やお年寄りのみなさん等、地域のみんなに見守られ、支えられながら成長してきたなあ…という実感があったからです」。

そう語る畑下さんは社会福祉学科社会福祉コースを卒業後、地元の認知症対応型デイサービスセンターに生活相談員として就職した。「わたしが卒業した年にそのセンターが開設されたので、組織はゼロからのスタート。職員のみなさんと試行錯誤しながら、組織の立ち上げに加わることができたことはとても良い経験になりました」。


社会福祉学科社会福祉コースでは卒業と同時に社会福祉士国家試験受験基礎資格が取得できるが、本番の社会福祉士国家試験を受けるためには2年以上の相談援助実務経験が必要となる。「職場のメンバーもわたしが国家資格を目指していることを配慮して、いろいろ協力してくださいました。生活相談員として即戦力となれるよう、必要な経験をどんどん積ませていただいたことに、とても感謝しています」。理解ある周囲の支えのなかで働きながら猛勉強を続け、2014年の1月、畑下さんは晴れて社会福祉士の国家資格を取得。短期大学卒業後2年という最短コースでの国家試験合格だ。

そこから畑下さんは念願の社会福祉協議会で仕事を得るため、再び就職活動を開始。3カ月間の就職活動の結果、社会福祉法人大阪市社会福祉協議会に内定し、現在は城東区社会福祉協議会でデイサービスの生活相談員として勤務している。「デイサービスを必要とする利用者さんやそのご家族との面接に加え、契約業務、計画書の作成、利用者さんのご家族やケアマネージャーの方々との連絡・調整業務、請求業務等が主な仕事です」。こうした業務には、短期大学時代のゼミで培った技術が大いに活かされているという。「『人と話すこと』『文章で伝えること』『意見を交わすこと』といった力を、2年間の大学生活で伸ばすことができました」。ゼミの仲間たちとは、現在も時々仕事について情報交換し合う仲だという。

また、2年生の冬には障がい者支援施設での現場実習も体験。施設の近くの宿泊所にゼミ仲間4人と2週間、泊まり込みながらの実習だった。「準備やお互いの実習記録の確認に追われた2週間でしたが、ちょうど実習期間中にクリスマスが重なったので、4人でささやかなお祝いをしたことが思い出です」。

在学中、畑下さんの印象に最も強く残っているのは、“常に物事を批判的に考えてみましょう”というゼミの先生の言葉だった。世の中で慣例となっていることをすべて鵜呑みにするのではなく、一つひとつの物事に疑問をもって取り組み、「なぜ、こうなるのか?」と、物事の背景をゼロから自分の頭で考えてみよう…それが恩師である伊藤優子先生の教えだ。

「デイサービスの相談に訪れる利用者さんやそのご家族の多くが、福祉サービスに“頼る”ことに遠慮や後ろめたさを抱かれているのを感じます。それは “家族の課題は家族内で解決しなければいけない”という風潮が強く残っているからだと思います」。そうした慣例や思い込みを乗り越えて、人々がもっと気軽に社会福祉協議会を利用できるような世の中になってほしい…畑下さんはそう願いながら、人々がより身近に感じることができる福祉サービスのあり方を模索している。


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