卒業生インタビュー 山中 菜摘さん
実習で学んだことがそのまま、こどもたちの笑顔をつくる。

山中 菜摘さん

こども教育学科 卒業
社会福祉法人 みどり保育園 勤務
大阪府立枚方津田高等学校 出身

こども教育学科の1期生として短期大学部に入学。1年生の時に観察実習に訪れた保育園で2年生からアルバイトをはじめ、ご縁があって就職した。幼い頃からの夢だった保育士として活躍している。

学びがそのまま「天職」につながる。

京都市伏見区の住宅街にある、みどり保育園。保育室のひとつから、元気よく「どんぐりころころ」を歌うこどもたちの声が聞こえてくる。そのなかに、こどもたちと一緒に歌う山中さんの姿があった。「1年目は、先輩保育士が担当しているクラスをサポートしました。今年は2年目なので先輩のサポートのもと、クラス担任をしています」。3年目となる次年度には、山中さんが一人でクラスを受け持つことになる。

山中さんがこどもにかかわる仕事をしたいと考えたのは、彼女が幼稚園に通っていた頃だったという。自分のクラスを担当していた先生に憧れたことがその理由だった。そこで幼稚園教諭と保育士資格を取得できる大学を自分で調べ、選んだのが龍谷大学短期大学部こども教育学科。山中さんはこの学科の第1期生として入学した。「卒業生がいないことはあまり気になりませんでした。先生たちにはこども教育の現場経験を持つ方も多く、先輩のように気軽に質問できる環境が良かったと思います」。


1年生の春に保育園の実習で訪れたのが、このみどり保育園だった。こどもたちがどうすれば楽しめるのかを第一に考え、こどもたちの関心や好奇心、自主性をさらに高めていく―そんな保育士さんたちの姿勢や、園内のやさしい空気に魅せられた山中さんは、2年生からみどり保育園でアルバイトをはじめる。そんな山中さんの保育に対する真摯な姿勢が受け入れられ、「よかったら卒業後もここで働かないか」と就職の誘いを受けた。

山中さんが卒業したこども教育学科では、保育の基礎理論の土台として、図画工作やピアノ、絵本の読み聞かせや折り紙、紙芝居等の実践的な能力の育成にも力を入れている。「毎週のように出る工作の課題は大変でしたが、在学中に実践的な授業をたくさん経験できたことが、そのまま今の仕事に役立っています」。たとえば、膨らませた風船を原型にその表面に糊で紙を貼り付けていき、“おきあがりこぼし”をつくった授業の経験をもとに、こどもたちの活動に取り入れたところ、とても楽しく遊びに熱中してくれた。

また、新聞紙を材料としてつくった服を学生同士で競い合うファッションショーを行うという授業も、保育園で再現すると、こどもたちは大喜びで楽しんでくれた。こどもたちは独自のアイデアで奇想天外な“新聞紙ファッション”をつくり出し、山中さんを驚かせたという。「こども教育学科で経験した実践的な授業から、自分のなかにたくさんの“引き出し”をつくることができました。在学中に使用していたノートにはそんなアイデアがぎっしり詰まっていて、今でも時々それを参照しています」。

現在も山中さんの勤めるみどり保育園には、こども教育学科の後輩たちが実習生として訪れる。実習生たちは授業の中で自作したカラフルでかわいいフェルトの名札を胸につけ、こどもたちに名前を覚えてもらう。これは山中さんたち第1期生から続いていて、こどもたちにも人気だという。「後輩たちに仕事について質問された時は、わたしがこの保育園の先輩たちから受けたアドバイスをもとに、“自分ならこういう場合はこうする”とできるだけ具体的に伝えるようにしています」。同時に、デスクワークや書類づくり等の大変さも伝える。山中さん自身も1年目は、こどもたちとの触れ合いに加え、健康管理票の作成や保護者との連絡簿、各行事の調整等の多忙さに追い込まれた経験があったからだ。


「1カ月に1度、平日にお休みをいただけるのですが、1年目はそのお休みが楽しみで心待ちにしていました。でも2年目に入ってからは、休みの日にもこどもたちの顔が見たくなってしょうがなくなってしまうんです」。次年度から一人でクラスを担当する山中さん。しかし明るく笑顔で話す彼女の表情に、迷いや不安は見えない。「毎日、やりたい仕事をやりながら、とても楽しく暮らせているなあって実感できるんです。ほんとうにわたしは、幸せだと思います」。

このページのトップへ戻る